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『在宅で行える医療』第1回「胃瘻(PEG)について」

2012/04/10
 医学の豆知識

『在宅で行える医療』第1回「胃瘻(PEG)について」

脳血管障害などで嚥下障害がおこり、口から食事ができなくなったら、どのように栄養を補給すればいいのでしょうか?

そのような場合に栄養を摂取する方法として、2つあります。「静脈栄養法」と「経腸栄養法」です。「静脈栄養法」は静脈から併症の恐れなどがあることから在宅での栄養管理は医師、訪問看護師による管理が必要となります。もう一つの「経腸栄養法」は、胃や腸などの消化管にチューブを通して直接栄養をおくる方法です。栄養の吸収に消化管を使うので、より生理的な栄養摂取が可能になります。この「経腸栄養法」によって、自宅療養の道が開けるようになりました。

静脈栄養法
静脈カテーテルを介して栄養輸液を投与する栄養法
経腸栄養法
胃や腸などの消化管にチューブを通して直接栄養を送る栄養法
嚥 下
口の中に取り込んだものを、咽頭から食道・胃へと送り込むこと。これらの過程に障害がおこることを「嚥下障害」といいます。

PEG(ペグ)とは、Percutaneous Endoscopic Gastrostomy の頭文字をとったもので、経皮内視鏡的胃瘻(いろう)造設術といいます。PEGは、口から食事のとれない人、飲込む力の無い人のために、直接、胃に栄養を入れるためのおなかに小さな「口」を作る手術です。つくられたおなかの口を「胃瘻(胃ろう)」と言い、また、取り付けられた器具を、「胃ろうカテーテル」と言います。(カテーテル=管、チューブ)口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。

胃ろうは欧米で多く用いられてる長期栄養管理法で、患者さんの苦痛や介護者の負担が少ないというメリットがあります。

どのような場合にPEGをすればいいのか?

 

  • 脳血管障害や認知症などのため、 自発的に摂食できなくなった。
  • 神経筋疾患などのため、摂食ができなくなった。
  • 頭部、顔面外傷のため、摂食困難になった。
  • 咽頭、食道、胃噴門部狭窄のため、通過障害を伴う。

それ以外に、摂食できてもしばしば誤嚥する、経鼻胃管留置に伴う誤嚥といった誤嚥性肺炎を繰り返す場合、減圧目的といった場合もあります。医師とよく相談することが一番です。

胃瘻

胃瘻(PEG)を造設して、在宅療養を始めるには、社会福祉資源を有効に利用し、関係者の協力を求めなければなりません。そのためには現在入院している病院の相談員やお近くの訪問看護ステーションに相談されてみてはいかがでしょうか。またPEG・在宅医療研究会のホームページからお近くの専門胃瘻管理者を探してみてはいかがでしょうか

次回は「がん」と闘う在宅医療をお話したいと思います。

ナカイクリニック 072-269-0553
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